しろくま通信

コーヒー1杯のひと時に振り返る

ラーメン屋さんと彼と

ある深夜2時ごろ

 

彼がラーメン屋に行くので

ついて行きました。

 

こんな時間なので私は食べてはいけないのはわかってるんですが、

 

でも行きたいと思ったのは、

ラーメン屋のおじちゃんに最後一目でもお会いしたかったから

 

その日はおじちゃんの最後の日だったんです。

 

おじちゃんは10年間も深夜から朝までラーメンを作ってました。

 

私がラーメン屋さんを知ったのは最近のことで、

私はいつも彼の横に座って

ラーメン1杯も頼まず、おこぼれをもらうような

失礼な客だったのですが、、汗

 

それでもいつも

とりわけ小皿とジャスミン茶をだしてくれました。

 

数回しか会ったことないのですが、

優しい人なのが伝わってきていました。

 

そんなことをぼんやり思い出しながら

彼が最後のラーメンを食べているあいだ

私は車で待っていました。

 

食べ終わったというので

おじちゃんに挨拶しにお店に行くと 

ラーメンは一滴も残らず無くなってました。

 

ちょっとがっかり、、、涙

(少し食べたかった!笑)

 

ふと彼を見ると泣いていました。

おじちゃんも少し感極まっていて、

 

名前も知らない二人が

ラーメンだけでつながっている。

 

お店に通ったことのない私は

二人のつながりがうらやましくなりました。

 

帰りの車中も

彼はラーメン屋さんとの思い出を語りながら

泣いていました。

 

食で繋がるっていいな

じんわり温かい気持ちになった

帰り道でした。

 

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